ヤマかけ歯科医師国家試験

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【クラブリ】112B89 〜二重圧排法の順番〜

今回の問題はこれです。二重圧排法の問題。

写真の並べ替え問題では細かく写真を見る必要があります。

見るべきポイントがあるので一緒に学びましょう。

二重圧排法の目的は「マージン形態を正確に採得するため」です。

 

今回のポイントは以下の通り。

 

写真では、使っている器具として、ジンパッカー(アとイの写真)とピンセット(ウ)があることがわかりますね。ここに気づくかが大事です。

「圧排糸を挿入するのはジンパッカー、除去はピンセット」です。

覚えておいてください。

 

 

二重圧排法の流れ↓

①細いコードを挿入(下に)

太いコードを挿入(上に)

太いコードを除去

④印象採得

⑤細いコードを除去

わかると思いますが、下手くそな絵を描いてみました。

この流れです。ポイントは、

細→太の順番。まずは細い。

・細いコードの役割は、歯肉溝滲出液の抑制。

・細いコードの方が下。(太いコードは歯肉辺縁を広げる役目。)

 

二重圧排法では、細いコードと太いコードの両方を使います。

まずは、細いコードをおき、歯肉溝滲出液が出るのを抑えます。

その後、太いコードを細いコードの上に置きます。

太いコードは、歯肉辺縁を押し広げてマージン形態を正確に再現するために使用します。

太いコードが入ったままでは印象は取れませんから、印象を取る前に、太いコードだけ外します。

太いコードを外して印象を取ります。その後、印象体の確認をします。ちゃんと採得できているかどうか。

採得できていると判断したら、残っている細いコードを取り出します。

オ→ウの流れが難しいところですね。

オが採得をし終わった印象体で、確認終了後に細いコードを取り出します。

ウもわかりづらいですね。そういう時は器具をチェックです。上で解説したように、コードの除去はピンセットで行います。ピンセットのおかげで、ウの写真が除去であることがわかります。

ということで、正解は、

イ→ア→エ→オ→ウ

でした。

他にも圧排の方法があるので、まとめておきます。参考にしてください。