ヤマかけ歯科医師国家試験

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歯科医師国家試験の合格率が低い理由

歯科医師国家試験と検索すると、「闇の合格率」など候補に出てきます。

 

今の時期、卒試も終わり中弛みしてしまう人も多いので、気をつけてください。

 

直近の歯科医師国家試験第116回を見てみましょう。

合格率は63.5%。出願者比で見れば合格率は54.7%まで落ちます。

現役生は出願者2383人に対して実際の受験者は1919人。

464人の現役生は受験会場に来ていません。

来ていないというか、現実に来ることができなかったということ。

卒業試験などでこけてしまったのでしょう。

これを加味すれば、出願者に対する合格者は62.2%。

医師国家試験ではあり得ない数字です。

相対評価ですから、厚生労働省が増えすぎた歯科医師を抑制します。

その結果、全体で見れば、

45%の受験生は落ちて浪人することになります。

これは117回でも変わらないでしょう。

自分も例外ではないことを心の片隅で良いので、置いておきましょう。

自分より成績が悪かった人が国試に余裕で受かって自分が落ちた、という経験をした人も少なくないはずです。

 

しかし逆を返せば、私のような元々努力ができない人間でも逆転合格できる可能性は大いにあります。

 

私は自分の生徒さんたちには「個別指導で、知識を買おうとするんじゃダメだよ。合格の安心と自信を買うんだよ。ここで学んでいるんだから大丈夫だという安心と自信を。」と教えています。

私が教えている生徒は知識はないけれどやる気がある人たちが多く、

効率厨の私より成長速度の早い生徒さんも結構います。

そういう人たちが、元々成績の良い人を追い抜いて合格していくのは

見ていてとても嬉しいです。

教えていてよかったなあと思う瞬間です。

おそらくですが、私が教えた人が受かる人が多いのは

・覚えるべきところと覚えなくてもいいところがとても明確

・理解を伴って覚えるべきところと、理解しなくても良いから覚えるべきところを教えている

からだと思います。

全てに理由をつけて覚えようとしている人がいますが、

私の体感で言えば落ちる人が多いです。

まずそもそも時間がないです。

成績上位者で余裕があればそれでも良いですが、

そうでもない限りしっかりと理解するべき部分、ただの暗記で良い部分を分けるべきです。

ほとんどの受験生はこれがわかりません。

なので、その部分を私が教えているという感じです。

だからスピード感を持って勉強ができるということです。

理解を伴わないと、覚えられないという人がいますが、

そんなことはないことを認識して下さい。

それを解消するのが「反復」であることを覚えておきましょう。

1つの事実を覚えるのに理解を求めたら、合格までに3、4年はかかります。

 

テストの結果でバカにされてきた人が、

私が微力なりとも教えてきた知識で

受験生のランキングを上へ駆け抜けていくことが本当に私のモチベーションです。

勝負事は残酷です。

知識がなければ落ちます。

運がなくても落ちます。

運を掴むのは、根拠のない自信を持ち、当日まで努力し続けられた人です。

運と実力を掴んだ人に、試験会場の悪魔は太刀打ちできません。