ヤマかけ歯科医師国家試験

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【保存】115A64 クサビ状欠損のCR修復

この問題です。答えを思い浮かべてください。そもそも言葉の意味、どこで使われるのかを知らないと厳しい問題です。

 

 

今回大事なことを下に出します。



この問題は、歯頸部にクサビ状欠損が見られ、象牙質面が露出している状態です。

まず消せる選択肢としてaとbでしょう。

a

ライニングは「裏層」という意味。CR修復におけるライニングは、露髄が見られなければ行わないと覚えてください。よってバツ

b

プレウェッジ。プレウェッジが必要なのは「隣接面う蝕」の治療です。歯頸部のう蝕ではないのでバツ

c

レジンコーティングはインレーの窩洞形成時に行われる、象牙質のコーティング法です。目的は「露出象牙質の保護」です。今回はインレーを作るわけでもないので、バツ

e

デンティンコンディショニング。デンティンコンディショニングを行うのは、従来型グラスアイオノマーセメント、レジン添加型GICで行われる処理のときです。具体的にはこれらのセメントの充填前にポリアクリル酸で窩洞を処理します。

今回はCR修復なのでこれは選んじゃダメです。

 

よって答えはdです。

付箋にも書きましたが、クサビ状欠損においてう蝕が見られないような状態であれば、CR修復に移行していいと考えてください。

また、視診ではきれいに見えても、象牙質の表面は接着阻害因子(歯石や歯垢)が付着しています。

そのため、新鮮な象牙質面を露出させる必要があります。そのために一層象牙質面を切削する必要があります。

 

今回の問題はクサビ状欠損におけるCR修復の問題でした。